写真付きで解説!カジュアルな着物の種類について

着物の種類がわかりにくいことについて、前回「着物ってむずかしいを解消!着物の種類をわかりやくカテゴライズ!という記事にまとめました

そのなかで着物の格という角度からみると着物の種類は大きくフォーマルな着物カジュアルな着物に分けることが出来ました

今回はカジュアルな着物の種類について初心者さん向けに写真付きで解説していきたいと思います!

カジュアルな着物の種類について はじめに

ワンピース感覚で気軽に楽しんでもらいたいカジュアルな着物

生地の染め方や素材の違いで種類がいくつかあります。

ここではカジュアルな着物の代表格、小紋(こもん)や紬(つむぎ)と絹以外の素材でできた着物の、それぞれの特徴を写真付きで解説していきます。

カジュアルな着物の種類について 小紋(こもん)

白い生地に型染や絞り染などで模様を一方方向に繰り返し染めた着物のこと。

小紋という名前から小さい柄の繰り返しかな?と思わるかもしれませんが、柄の大きさは関係ありません。

京小紋・加賀小紋・鹿の子絞りなど技法や生産地によって色々な名称があります。

小紋の着物

カジュアルな着物の種類について 紬(つむぎ)

先に糸に色を染め、色糸を織り上げることで模様を作っていきます。

無地や縞柄、格子柄などの他に、写真のように模様織をしたものもあります。このような模様織はとっても手間がかかってます。

大島紬・結城紬・塩沢紬など技法や生産地によって色々な名称があり、光沢感のあるものから、ほっこりした雰囲気物ものもあります。

紬の着物

カジュアルな着物の種類について 木綿(もめん)

ズバリ、綿で出来た着物です。

久留米絣(くるめがすり)や備後絣(びんごがすり)といった古くからある伝統的な技法のものから、最近では洋服生地やデニム素材ものもあります。

広い意味では浴衣も木綿の着物といえますね。

自宅でお洗濯も出来ますが、シワになりやすいのと縮みやすいので要注意です。

木綿の着物

カジュアルな着物の種類について 麻(あさ)

麻で出来た着物です。

発汗性が良いので、暑い時期にサラリと着ることが出来ます。

透け感のない生地、柄であれば、5月くらいから10月くらいまで着ることが出来て重宝します。

こちらも自宅でお洗濯も出来ます。シワになりやすいのですが、繊維が壊れてしまうのでアイロンは厳禁!

麻の着物

カジュアルな着物の種類について 化繊(かせん)

ポリエステルなどの化学繊維で作られた着物です。

汚れに強くシワになりにくいのが特徴。自宅でお洗濯が出来て、お手入れも楽チン!なので、初心者さんにおススメです。

ただ冬の時期は静電気バチバチになるので気を付けて。

技術の発達で、化繊と言ってもなかには高級なものもあります。

化繊の着物

カジュアルな着物の種類について ウール

昭和の中頃に流行ったウールの生地で作られた着物です。生地が安くて人気でした。

男性の着物や子供の着物もあったりして、私も子供の頃のお正月はウールの着物のアンサンブルを着てお屠蘇を飲んだ記憶があります。

ウールというと冬のイメージですが、中にはサマーウールといった夏物もあります。

型崩れしにくく、自宅でお洗濯できますが、虫に食われやすいのが難点です。

カジュアルな着物の種類について まとめ

カジュアルな着物の種類について、簡単にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

それぞれに特徴がありますので、着ていくシチュエーションに合わせて選んでみてくださいね。

これらの着物を着てどこに行ったらいいのか・・・?と思ったら、こちらの記事「着物っていつ着るの?着物を着る機会カジュアル着物編!」をご覧くださいませ。

カジュアルな着物を気軽に楽しんでくださいね~

着物で笑顔に!

この記事を書いた人

山﨑 直子

山﨑 直子

ヴィーナスアカデミー講師
きものカルチャー研究所認定 矢野口教室主宰
きものカルチャー研究所認定 きものコンサルタント1級/着付講師1級
日本理美容福祉協会認定 福祉車いす着付師プロコース/袴コース修了
介護職員初任者研修 修了
日本舞踊柏木流 名取(名取名:柏木 美鈴)
着物姿でのMC/アテンドの仕事も承っています